イギリスのワールド・ミュージック専門誌「SONGLINES」

ライターを生業にしている僕だけど、普段執筆しているもの以外に定期購読している雑誌って実は多くない。

まず、日本だと「クーリエ・ジャポン」。海外の雑誌に掲載されたニュースを編集・整理してまとめていることから、現地の生情報が分かって面白い。ひとつのニュースにしても国が変わると視線が変わってくるわけで、それを並べて読めるのもいい。妙なバイアスがかかった日本の新聞を読むぐらいなら、この雑誌とネット上にアップされたニュースをチェックするだけで事足りる。

音楽誌で定期購読しているのは、唯一、イギリスの「SONGLINES」だけ。バルセロナに滞在していた時にビョークの表紙に釣られて買ったのが最初で、帰国してからはイギリスから毎号送ってもらうようにしてる。

d0010118_573897.jpg「SONGLINES」はいわゆる<ワールド・ミュージック>の雑誌で、正直なところ、クラブ系音楽に対する無知が露呈した(=つまりは、オッサン臭い)部分も多分に感じられるところがあって、毎回がっかりさせられるページがあるのも事実(数号前のクンビア特集なんて酷かった)。

じゃあなんでわざわざ定期購読までしているのかというと、イヴェント告知の広告だとか、ちょっとしたニュース記事が読めるから。
いずれもウェブ上でチェックできる情報だとは思うけれど、ページをめくって<おっ!>というニュースと出会うのは、やっぱり紙媒体ならではの楽しみだと思う。
あと、毎号フリーCDが付いているのも嬉しい。割と日本で手に入るような音源ばかりではあるものの、サンプラーという意味ではなかなか便利。特にワールド系のアーティストはMyspaceも作ってないようなことが多いので、毎回重宝してます。

そんなわけで、最新号に掲載されていた気になるニュースをいくつか。

*ダビィ・トゥーレとスキップ・マクドナルドの競演作が3月にリリース
ダビィはモーリタニアのシンガー・ソングライター。スキップ・マクドナルドはON-U周りのギタリストで、リトル・アックス名義のソロ作もある人物。どちらも大好きなアーティストだけに、この競演作は興味がある。

*ロンドン・ラテン・ミュージック・フェスティヴァルが4月に開催
日替わりで興味深い面々が出演。ルンバ・カタラーナの大御所ペレットとバルセロナのラ・トローバ・カンフーの競演も面白そうだけど、気になったのは<ア・トロピカル・トリビュート・トゥ・ザ・クラッシュ>と題された日。<スパニッシュ・ボムス>という副題が付いたこのライヴ、何やら15人編成のバンドがクラッシュをラテン・リメイクするらしい。企画だけ聞くとオッサン臭い匂いもするけれど、ブエノスアイレスのZZKレーベルでも仕事をしているトイ・エルナンデス(フアネスのリミキサーでもある)が仕切っているらしく、なんだかマニュ・チャオのレディオ・ベンバ・サウンドシステムみたいになりそうな予感も。ちょっと未知数なところはあるものの、いっそのことフジロックあたりで呼んでくれないだろうか?

*TUNNG(タン)とティナリウェンが合同ツアーを行う
エレクトロニック・トリートメントしたブリティッシュ・フォークを聴かせるタンと、<砂漠のブルース>の雄ティナリウェンの組み合わせ。今のところはUKツアーのみの予定らしいけれど、結構面白そう。タンはクラムドでタラフ・ドゥ・ハイドゥークスのリミックスなんかもやってたし、ヨーロッパのワールド業界で重宝されているのだろうか。

ちなみに、次号「SONGLINES」の表紙はカリプソ・ローズ。ちょっとしたトリニダード・トバゴ特集になるようで、<そろそろ定期購読の必要はないかも?>なんて思っていたけれど、やっぱり契約を継続することにしよう。
そろそろ夏のフェスティヴァル情報も出てきたし、行けるかどうかは分からないものの、「SONGLINES」を読みながら旅のイメージでも膨らませてみたいと思います。

なお、「SONGLINES」のウェブサイトはこちら↓
http://www.songlines.co.uk/
過去のコンテンツをPDFで読めるのもナイスです。
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by hazimahalo | 2009-02-24 05:22 | お仕事