2009年 02月 15日 ( 5 )

一日に何度もアップするもんじゃないんだろうけど、ちょっと面白い情報をゲットしたので、メモ代わりに残しておきます。

シャバ・ランクスについて少し調べものをしていたんだけど、何やら彼の“Dem Bow”をレゲトンの元祖とする説があるとか。
まず、“Dem Bow”を聴いてみましょう。



とある資料によると、この曲がリリースされた91年当時、プエルトリコでは同オケを使ったフリースタイルが頻繁に行われていたそう。今聴いてみると確かにレゲトン的にも聴こえるし、サルサ〜メレンゲ的な雰囲気も感じられます。

なお、その“Dem Bow”をリメイクしたのが、〈ゴッドファーザー・オブ・レゲトン〉として知られるエル・ジェネラル。その名も“Son Bow”。歌い口としては、シャバよりもスーパーキャットに近いのが面白いですね。



そのエル・ジェネラルさん、同じ頃にはこんな曲↓とか……



こんな曲↓も出してます。



現在のレゲトンに比べると随分ダンスホール寄りですが、ここからサルサ〜メレンゲやメレン・ハウスなんかの要素が加えられていって「あの」ビートが出来てきたかと思うと、なかなか興味深いハナシ。
レゲトンの「もうひとつ」の故郷とされているパナマでは80年代から地元レゲエ・アクトの作品が残されているそうだけど、こちらは未聴。ちょっとチェックしてみたいと思います。
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by hazimahalo | 2009-02-15 21:30 | カリブ
 僕は結構のコーヒー中毒でして、煙草と共に切らすとイライラしてくる。
 というわけで、現在我が家にはパプア・ニューギニア、ブラジル、エチオピア、そしてペルーのコーヒーが揃っています(本当は一番好きなのはジャマイカのブルーマウンテンなんだけど、ちょっと高い)。

 今呑んでいるのは、ペルーの無農薬コーヒー。
 そんなわけで、一昨年1か月ほど回ったペルーのことをぼんやりと考えていました。

 そんな今日のBGM。
 まず、ノヴァリマ(NOVALIMA)の“Machete”。新作も出たばかりですが、これは旧作より。アップ・バッスル&アウトとかに近いのかな、煙いビートにペルーの黒人系音楽を乗せたアンデス系ブレイクビーツ。



 続いては、ミキ・ゴンザレス(Milki Gonzales)。ペルー版琉球アンダーグラウンドっていう感じの人で、首都リマのCDショップには彼の作品が大量陳列されてたことを思い出します。



 日本人観光客も多く訪れるペルーだけど、このへんの音楽がほとんど注目されていないのは惜しいかぎり。
 ペルーと言っても“コンドルは飛んでいく”だけじゃないんですよね。
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by hazimahalo | 2009-02-15 15:28 | 中南米
 右も左も分からない異国の地。いくらか緊張しながら入った酒場でグッと呑みほすビールの旨さといったら! 緊張が徐々に解けていって、周囲の酔っぱらいに不思議な親近感を持つ瞬間——。僕にとっての旅の醍醐味はまさにそこにあります。

 というわけで、2008年12月号の「CDジャーナル」誌で書かせていただいた短い原稿をアップ。題して「世界酒場紀行」。

 昨年、僕は世界各国の音楽を追いかけて長い旅に出ていた。その町のライヴ情報を探り、現地情報を収集する一方で、夜になると大抵現地の人々に紛れ込んで酒をあおった。今思うと、そんな僕の旅はほとんど「音楽と酒を巡る旅」だった気もする。
 10か国ほど行ったヨーロッパの中で、生ビールが一番旨かったのは断然スペイン。この国では生ビールのことを「カーニャ」と言って、よく冷えたカーニャをタパスと共に胃へ流し込むのは最高の気分である。ただし、バルは長居する場所ではない。財布に余裕があればフラメンコのショウを観ることができるタブラオに場所を変えてもいいけれど、僕の場合は手頃なクラブに足を運ぶことが多かった。バルセロナのような都市部であれば気軽にその町のローカル・アーティストを観ることができたし、複雑なパルマ(手拍子)を笑顔で披露してみせる観客の女の子を眺めているのも楽しいものだ。ポルトガルのリスボンでは、ファドが流れるカーサ・ド・ファドで白ワインをグイッといきたい。ファドの哀愁の響きにほろ酔い気分で耳を傾けていると、ヨーロッパの辺境の地までやってきてしまったという実感がこみ上げてきたものである。
 マグレブを含む地中海周辺をウロウロした後、僕は一気に南米へ飛んだ。冬のサンチアゴやブエノスアイレスで呑んだワインもたまらない美味しさだったけれど、滞在期間中、ひたすらアルコールを呑み続けたのはブラジルのサルバドールでのことだった。僕がこの町で昼から晩まで呑んでいたのがカシャッサ。ピンガとも呼ばれるこの蒸留酒にライムや砂糖を入れるとカイピリーニャというカクテルになるが、安酒場ではこのカシャッサをストレートで呑む。使い捨ての小さなカップに入ったこの液体を3杯も呑めば、あっという間にフラフラ。その状態で、暗くなると町を練り歩き出すアフロ・ブロコのビートや、そこいら中で演奏されているサンバやパゴーヂに耳を傾け、千鳥足でステップを踏むのである。たった2週間の滞在だったが、こんな生活を半年も続けたら誰だって立派なアル中になるだろう。
d0010118_222516.jpg 南米の後はカリブへ。ジャマイカのゲットーでは爆音のサウンドシステムに合わせてレッド・ストライプをあおり、キューバでは老演奏家によるソンを肴にモヒートを。中でも忘れられないのが、トリニダード・トバゴで呑んだラムのココナッツ・ウォーター割り。カリブ最南端に位置するこの国を訪れた時、季節はちょうどカーニヴァルの真っただ中だった。国全体が浮き足だったような、狂乱の日々。爽やかな味わいを持つラムのココナッツ・ウォーター割りは、カーニヴァルで火照った身体と心をクールダウンさせる効果があった。あの味だけは、あの場所・あの時間でしか味わうことのできなかったものだったと、今改めて思う。
 思い返すと、いい音楽の傍らには常にいい酒があった。それは週末になるとクラブやバーへと足を運ぶ現在の日々とも大して変わらないけれど、異国のざわめきの中で味わったそれは、今も僕の耳と舌にしっかりと余韻を残しているのである。
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by hazimahalo | 2009-02-15 02:24 | 酒と食
 続いてジュベ〜カーニヴァル編。改めて読み直すと、結構文章がメチャクチャだな。
 ま、旅のメモみたいなものなので、そのへんご了承ください。

2月3日(日)
●ジュベ
 昼間はまったりと過ごしてパノラマの疲れを取る…はずだったのですが、なんやかんやでドタバタ。この日の深夜(というか、翌日の早朝)から、カーニヴァルの幕開けを祝うジュベがあったので参加しようと思っていたのですが、こっちで連絡を取っていた友人に話を聞いたところ、「個人で行動するのはメチャクチャ危ないですよ。なんならウチの宿がやってるジュベ・バンドに入ります?」とのこと。ジュベというのは、まだ暗いうちから巨大サウンドシステムについてパレードしだし、ペンキやらインクやらをお互いに塗りまくる、という祭り。で、ジュベ・バンドってのは、お揃いのTシャツを着て一緒にパレードするチームのことなんですね。というわけで、僕らもお言葉に甘えて合流。主催する宿に行ったところ、ここ数日で会った日本人の方々や共通の友人のいるみなさまもいて、気づいたらジュベ前にベロベロになっておりました…。
d0010118_1353439.jpg そんでもって、ジュベのスタートは朝4時過ぎ。トラックにみんなで乗り込んでミーティング・ポイントまで行くわけですけど、これがすでに楽しい! みんなで笛を吹きまくったり、大声を挙げたり…すでに街中もジュベ・モードですから、なんかワケのわからん興奮状態になってるんですよ。そして、いよいよジュベがスタート。
 巨大サウンドシステムの後ろにはドリンクをしこたま積んだトラックも併走しているのですが、そこでビールをピックアップしまくって歩くわけです。そこいら中のやつらにペンキを塗りまくられるわ、夜が明けてくるわ、気づいたら上空に巨大飛行船が飛んでるわ、このときの凄まじい躁状態といったら! メチャクチャに踊って、メチャクチャに騒いで、メチャクチャに呑んで…気づいたら全然違うトラックについて歩いてました(笑)。というわけで、すっかり明るくなった昼前、ひとりで死にそうになりながら歩いて帰宅。ジュベの文化人類学的考察などをしてみようと乗り込んでみたものの、結局は呑みすぎて宿で吐いてましたー。
d0010118_1372340.jpg ま、言えるのは、ジュベこそ輪のなかに入ってペンキまみれにならないとその楽しさがわからないでしょう、ということ。ジュベには暴力的な側面もあるようで、毎年スリやらレイプやらの被害があるそう。そのぶん、若者たちのなかにはカーニヴァル当日よりもこのジュベに気合いを入れてるヤツらもいるそうで、確かにジュベの非日常性には〈究極のパーティー〉といった雰囲気がありました。

2月4日(月)
●カーニヴァル初日
 ジュベからドロドロになって帰り、数時間の仮眠を経て外出。ここ数年味わったことのない強烈な二日酔い(というか一日酔い?)と闘いながらカーニヴァル・ルートに近づいていくと…もの凄いトラックの量! パンを積んだものから、トンでもないデカさのシステムを積んだソカ・トラックまでが、ひっきりなしに行きかっています。なかでも強烈なのがソカをかけてるトラックで、システムに近づくと、あまりの爆音でメガネがブルブルと震えるんです。内臓が揺れる体験はダブのダンスなんかでしたことがありましたが、メガネが震えるのは初体験。この低音が、人々の理性のストッパーを外すんですね。 d0010118_1394586.jpg そんでもって、カーニヴァルになると、みんなハデハデな衣装に身を包んでパレードします。このパレードもジュベ同様にグループ化されていて、それを〈マス〉といいます。僕はあのハデハデの衣装に抵抗があったのと、いろんなトラックについて回りたかったのでマスには参加しなかったのですが、外から見てるだけでもかなりの疲労感がありました。ただ、マスに入って爆音を浴びてるほうが逆に疲れないのかもしれない。あのトンでもない衣装に身を包んで完全な非日常に突入してしまえば、ハイテンションのままカーニヴァルを乗り切れる気もするんですよね。
 とりあえずこの日は、ジュベの疲れが残りまくっていたこともあって、夜9時ほどには帰宅。ジュベから寝ないでマスに参加した日本人の方々もいたようだけど、オレにはちょっと無理でした…。

2月5日(火)
●カーニヴァル2日目
 なんだか早朝にもソカの爆音が聴こえてた気がするんだけど…朝7時には意外とシャキッと起きて、灼熱のカーニヴァル・ルートへ。しっかし、みなさん元気ですねー、疲れ知らずですねー。午前中から、ブリッブリのソカで踊りまくっております。
 ただ、昼を過ぎるころからマスに参加してるみなさまの表情にも徐々に疲れが見え出してきます。大変失礼ながら、メチャクチャにイケイケのカッコウをしたオッサンが死にそうな顔をしてため息をついてると、どうしてもそのギャップに笑ってしまうんですけどね。ま、そりゃ疲れますよ。
 ちなみに昔のカーニヴァルでは、トラックの上にアーティストが乗ってパフォーマンスをしていました。だけど、現在のカーニヴァルでそういった光景を見かけることは皆無。渡辺さんは「原点に帰ってほしいんですけどね」とおっしゃってましたが、僕も少し残念な気がしたな。 d0010118_1414621.jpg カーニヴァル後半は、僕が大好きなデスペラードスのパン・トラックを発見したので付いて歩くことに。相変わらずガンジャばっか吸ってグダグダの取り巻きのみなさんがステキすぎます。トラックの上に乗ってるパン・プレイヤーも友達が来たら手を休めてダベってるし、いい湯加減でダルダル。ソカの轟音に疲れてた僕としては、デスペラードスのユルユルなヴァイブスに救われた感じがしたなぁ。
 カーニヴァル最後の数時間は、とても不思議な雰囲気でした。トリニダードの人たちのなかにはこの2日間のために生きてる人たちがたくさんいて、そういった人たちにとってはカーニヴァルの終演は例えようのないほどに寂しいもの。その最後の数時間を名残惜しむような、そしてここ数日のハード・ワーキンをお互いにたたえ合うような、ピースな開放感に包まれた時間…。

 カーニヴァル翌日、ガッタガタの身体にムチ打って街中を歩いてみました。
 大量のゴミはすっかり綺麗に片付けられ、そこいら中でかかっていたソカは早くもユルいレゲエに変わっていました。言葉を交わさなくても、人々の間に共通の意識があるような感じがして、僕らが歩いていても「元気?」「うーっす」などと声をかけてくるんですね。
そうそう、カーニヴァル中に一番かけられた言葉は、「カーニヴァルを楽しんでる?」。そこには、「俺らの国のカーニヴァルを楽しんでる?」という意味が込められている気がしました。カーニヴァルは、トリニダードの人たちにとって誇りであり、人生の中心なんだと思います。だからこその「Enjoy?」。いやー、エンジョイしましたとも!
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by hazimahalo | 2009-02-15 01:45 | カリブ
 長い旅から帰ってきて1年が経つ。
 旅の先輩である友人には「旅に行った期間、社会復帰には時間がかかる」と言われていたけれど、僕の場合はもう少し時間がかかりそう。

 カリブ海最南端、トリニダード・トバゴでは現地時間2月23日からカーニヴァルが始まる。僕の頭のなかではまだ昨年のカーニヴァルの記憶が鮮明に残っていて、今年の開催情報を聞いただけで心の奥がザワザワとしてくる。

 以下はmixiの日記に書いた2008年2月の日記。スティール・パンの大会、パノラマの体験談。
 旅先で書いたので文章は随分おかしなところもあるけれど、少し暴走気味なところに当時の興奮がこもっている気もしますので、このままアップします。

2月2日(土)
●パノラマ・ファイナル
 トリニダード&トバゴ中のパン・バンドが集まり、No.1を決めるコンテストの決勝戦。世界的にも有名ですね。
会場はポート・オブ・スペインから車で1時間ほどのサン・フェルナンドで、行きはレネゲイズのバスに勝手に乗り込んでスタッフ面して会場入り。サンキュー、レネゲイズ。

 で、ですね、このパノラマが本当にヤバかった。70人編成ほどのミディアム・バンドが8組、120人編成までのラージ・バンドが8組登場して、それぞれのチャンピオンを決めるのですが、縁あってプレス・パスをゲットできた僕らは幸運にもステージ上に上がり、バンドのなかに潜り込んでその演奏を堪能させてもらいました。
d0010118_1222670.jpg パンってのはアコースティック楽器ですから、演奏者に近ければ近いほど音がいい。PAを通しちゃうと、どうしてもその魅力が半減しちゃうんです。その意味で、パンを聴く最高の環境はパン・ヤードだ、という人もいます。ただ、やはりパノラマの舞台はみんな気合いが入りまくっていて、緊張感と高揚感がゴチャ混ぜになってスゴイ状態になってるわけですよ。そんなバンドを超至近距離で観れたのですが…いくつかのバンドは、あまりの感動に涙ボロボロ。ウホッウホッと嗚咽が出ちゃうほどで、同じくステージ上にいた渡辺洋一さんと恥ずかしくてまともに話が出来なかった。渡辺さんは「僕はパノラマで人生が変わりましたからね」とおっしゃっていたけど、今までの人生のなかでも5本の指に入る音楽体験だったかもしれない。ホント、大袈裟じゃないです。
d0010118_1235261.jpg パン・バンドのアレンジってのは、オーケストラ編成のクラシックを元にしたところもありながら、高揚感とブラック・カリビアン特有のマジカル感がプラスされてるんです。だから、狂気とドリーミー感がゴチャゴチャになってて、聴いてるとトンでもないところに連れていかれちゃう。もう耳と目と皮膚と神経すべてがパンの音に持っていかれて、ドラム缶のなかに頭ごと突っ込んでるような気持ちになるんです。
なかでも凄かったのは、渡辺さんいわく「No.1ゲットー・バンド」であるデスペラードス。こいつらは、もう取り巻きがグダグダで笑えてくるんですよ。目が真っ赤でどーしようもないガイたちがヨロヨロとステージ上を徘徊してる(笑)。ま、バンドの連中のなかにも似たような類の輩がいっぱいいるわけですが、そんなヤツらが描き出すのは、かつてのパン・バンドが持っていたかもしれぬ不器用でマジカルな音。ジャマイカ的に言うと、〈ヴァイブスに溢れてる〉んです。パンが持つ危険な香りと狂気をもっとも感じさせてくれたのがデスペラードスだったなぁ。結局彼らは4位でしたが、優勝したフェイズIIも本当に素晴らしい演奏だったから納得。僕にとってのトリニダード滞在のハイライトは、間違いなくパノラマ・ファイナルでした。

 ちなみに、帰りは足に散々困った挙句、デロデロの酔っ払いトリニダード人オヤジ2人とフツウの自家用車を拉致して帰宅。タクシーとの値段交渉のとき、高かったら「殺すぞ、コラ!」と言えば値段が下がることを教えてもらいました(笑)。いや、フツウの観光客がマネしちゃ駄目ですよ。逆に殺されますから。
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by hazimahalo | 2009-02-15 01:30 | カリブ